うつくしき 自然とつながる暮らし方

腸内環境改善・病気治療ストーリー002 小室雅成

投稿日:2016.11.1st

第2話:戦いと模索の日々~

第一話「発病するまで〜栄光と挫折」につづき 第二話です

Tour de France「ツール・ド・フランス」から遠のく

フランスから帰国し、普通の病院の検査では原因が分からず
本屋で偶然手にしたトレーニング関連の雑誌に載っていた
「オーバートレーニング特集」のおかげで
ようやく体の不調が精神的なものではなく
フィジカルなものであることが医師によって証明されました。

失意の帰国からも3カ月以上が経過し
その間誰にも理解されることのなかった僕の状態を
やっとスポンサーや関係各所に説明することが出来るようになったおかげで
ずいぶんと心が軽くなったことを、今でもよく覚えています。

スポンサーへの説明の後
新幹線の窓から見える風景が少し明るく見えたものでした。

さて、そんな事務的な事を全て片付け終わり
すべてを失ってまた一からやり直すぞ!!
とばかりに来年度の計画などを思い描いてみるものの
体の方は一向に良くなる気配はなく
治療法もハッキリしなかったことから
別のスポーツでストレス発散!と
小学校時代に得意だった水泳にチャレンジしてみても
自転車の時と同様にすぐ疲れてしまって長くは泳ぐことが出来ず
中学時代に野球部で鍛えたはずのランニングも同様で
翌日には変な筋肉痛が出てしまって続けられないという始末でした。

朝起きた瞬間からもの凄いダルさに襲われ
熱を測ると37度台の微熱があり
常に背中の痛みと咽頭部痛があり
全くトレーニングを再開するめどは立ちませんでした。

そうこうしているうちに、疲れや筋肉痛だけではなく
体の各所に異変が現れ始めました。

 

オーバートレーニング症候群の治療法を模索

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特に顕著だったのは舌の状態で
舌全体が腫れていたのか
舌の両サイドに歯の痕が残ってしまっていて
苔もところどころ剥がれてなくなってしまっていて
見るからに普通ではない状態。

いわゆる「地図状舌」という状態になっていました。

また、爪も付け根の方が波打ってヨレヨレになってきてしまい
指先にも謎のマメができて
太陽に指をかざすとそこに血が通ってないのがハッキリわかりました。

集中力も無く
長く車を運転したりすることが出来なかったことも良く覚えています。

背中が痛くなってきて吐き気を催してしまい
目的地まで辿り着くのに何度も何度も休みながら
車を運転していたことも思い出されます。

長時間本を読んだりするのも難しく
通っていたフランス語学校の授業も集中できませんでした。

こんな状況だったので
あらためて病院で検査もしたのですが
やはり普通の病院での一般的な検査では

「あなたは健康です!」

と言われ続け、

「こんな状況なのに何が健康だ!!やぶ医者め!!」

と心の中では思っていました。

 

忘れ去られても選手でいたい。バイトで治療費を稼ぐ日々

その後もいろいろ調べる中で
ありとあらゆる治療を試し始めました。

医者に原因が分からないと言われる以上
もう頼れるのは自分だけ。

アルバイトをして稼いだお金を殆どを
治療費に使っていくという生活を続けることになっていきました。

忘れ去られても気持ちの上では選手で居続けていたので
いつでも治ったら選手活動に戻れるように・・・と
あえて就職はせず

11月から2月まではスキー場で季節労働者として働いて治療費を稼ぎ
3月から10月までは実家に戻って治療に専念すると言ったパターンでした。

一時期は長野県に住み込みでペンションでアルバイトをしながら
現地で評判の良いカイロプラクティックの治療院へ通い
高価なベッドを購入したりもしましたし

同時期に温泉で湯治を行ったりもしましたがどれも効果はいま一つでした。

今のようにインターネットが発達している時代ではなかったので
情報源は選手仲間の話や雑誌やテレビ、本などに頼っていました。

たまたまテレビをみてて
大分に「冷検リウマチ村病院」という施設があるのを知り
1週間程度その施設でお世話になったこともありました。

リウマチという病気も原因がハッキリわからないことから
そこには多くの原因不明の患者たちが入院していました。

マイナス120℃だったか、極寒の冷凍室に1分間だけ入るという荒治療で
体の中に秘められた自然治癒力を引き出すというものでした。

 

「副腎皮質ホルモンの異常」という言葉に出会う

その病院での検査で
初めてホルモン系について調べる検査を行ったのですが

そこでは病気というほどではないにせよ
「副腎皮質ホルモン」に多少の異常を認めました。

費用も高額だったことからそこでの治療は1週間程度で、効果もあったのか、無かったのか?良く分かりませんでしたが

「副腎皮質ホルモン」

という一つのキーワードが、その時初めて明らかになったことは一つの前進ではありました。(後にそれが症状の大きな原因と分かるのですが・・・)

 

東洋医学:舌診

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さて、さらに治療と模索の日々は続いていきます。

時期的な事は記憶が曖昧になってきてしまっていますが
いろいろな事を模索するうちに

東洋医学には「舌診」と言って

舌を見てその人の健康状態を判断するという方法があるのを知るに至りました。

前述の舌や爪の状態などから東洋医学に目が行くようになり
渋谷にあった煎じ薬を処方してくれる病院へも通った時期があります。

それと同時に、

針治療で経絡に流れる「気」というエネルギーの流れを良くするという概念にも出会い

それまで西洋医学では全く出てこなかった
目に見えないものにも活路を見出すようになっていきました。

煎じ薬も針治療も、とても高価で続けていくのはとても大変でした。

 

謎の疲労病 と 高額な治療費

本当はもっと長く続けていればそれでも治ったのかも分かりませんが
半年間やってみてもやはり慢性の疲労状態からは抜け出すことはできず

お金を工面する大変さと
渋谷まで通う労力を前に
効果もイマイチだったことからだんだん気持ちが萎えてきてしまい
半年程度でやめてしまったように記憶しています。

その他にも、

10字式健康法やらモアレ写真で効果を謳っていた川井筋形帯療法やら何やら
当時話題になった治療法は、もう片っ端から試していきました。

背中の痛みがすぅ~っと消えたり
どれも一定の効果はあったと思いますが
共通することは数日で症状が戻ってしまうというのが難点でした。

そのようにして冬に出稼ぎでお金を稼ぎ
春からは治療と模索の日々を送るという生活を
1991年~1995年までの5年間に渡って行ったにもかかわらず

結局、謎の疲労病からは抜け出すことが出来ずとうとう僕の心も折れてしまい
1995年の7月に人知れず自分の中で引退を決めて就職の道を選んだのでした。

25歳の暑い夏の日に
グレーのスーツを着て面接に行った日のことや、目にした光景は
フランス遠征から失意の帰国をした日やスポンサーにご挨拶に行った日と同様にやはり忘れがたい日であり、鮮明に脳裏に蘇ってきます。

 

 

第3話「治してもらう」から「自分で治す」へ  つづく

 

第1話:2016年10月18日(火)公開

第2話:2016年11月01日(火)公開

第3話:2016年11月15日(火)公開予定 おたのしみに

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ゲストライター:小室雅成   masanari komuro 

ロードレーサー/ライター

中学生の時にテレビで見た「ツール・ド・フランス」に憧れ、高校生でアルバイトをして中古のロードレーサーを手に入れ自転車競技をスタート。本場フランスの大会で優勝をするが、選手特有の病気のため引退を余儀なくされる。しかし、自転車への想いは消えず、腸内環境を改善し復帰!現役最高年齢選手として、いぶし銀の走りは多くのファンを魅了し続けている。病気だった時に得た「醗酵」の素晴しさをスポーツ界や、アスリート達に広めるべく活動。小室雅成オフィシャルサイト

 

編集:暮らしの発酵de腸美人 編集部 あかざえり

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2017年8月17日(木)
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