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2017年02月18日 更新

栄養学は栄養学にすぎない 先住民族の生活が大きなヒントに《アフリカ狩猟民族から学ぶ03吉富信長》

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アフリカ狩猟民族から学ぶシリーズ03 吉富信長

 

気づいている人も多いかもしれませんが、私がモンゴルやアフリカに行った訳は、民俗調査や文化人類学からみた栄養学的知見です。

これは生涯を通じてやっていこうと思います。

 

いまは、ちょっとした分子栄養学のブームであります。

これは病院や薬剤に安易に頼らず、

栄養という基本をきちんと体に補った上で、

健康を維持していくという、とても重要な分野であります。

しかし、

栄養学は所詮学問であり、

本質を見失うとどうしても暴走気味になってしまうものです。

よくあるのが、

「○○の食品は避けるべきだ」
「○○を1日に数百g食べよう」とか、
「サプリでビタミンのメガ投与をしよう」とか、
「○○がガンの原因だ」
「糖質は悪だ」
「肉食こそ答えだ」

 

などといった極論です。

 

栄養学の本質はどこに?

 

一見最もらしいこれらの栄養指導は、

長寿村の実態や、(文明人よりも慢性疾患の少ない)先住民族の実態とは、

ほど遠いものがあります。

むしろ、全くと言っていいほどあてはまりません。

 

だからといって、先住民族の生活がそのまま答えということはありません。

私たち文明人が彼らの真似をしたところで、

健康になれる保証はこれっぽちもありません。

なぜなら、あまりにも生活環境が異なるからです。

 

だとしても、とても大きなヒントになります。

大きな参考になります。

 科学だけでは、生命の本質を語れない

 

これらを全く無視して、

たかだか科学(栄養学)のみだけで

生命の本質を語ろうとするのは愚かであり、

見てて正直痛いです。

もちろん、(研究室や臨床実験での)科学の追及や自分人体実験というのも、

私は嫌いではなく、むしろ好きな方ですが、

そこまでしないと(メガドースまでしないと)健康になれないのか、

と突っ込みたくなるような暴走プレーが後を絶ちません。

(患者への治療や栄養不足者への投与等はここでは省きます。)

また、補助的なサプリ利用やスーパーフード利用も

否定しているわけではありません。私も利用します。

ただし、それこそが答えだ的な感じはには嫌気がさしています。

 

文化人類学や民俗調査の文献も読まずに、

栄養学知見のみで栄養指導している人を、

私は全くと言っていいほど信用していません。

私へのメッセージでも、立派な肩書きをアピールしてきますが、

こちらからすれば「だから、何?」という感じです。
そして、残念ながら、文化人類学や民俗調査から

栄養学を俯瞰できる人はこのFB上においても12人ほどしかいません。

さらに、文化人類学や民俗調査を学んでいても

今度はそれこそが答えだという極端な人がいます。

これらの民族こそが正しいというような。

しかし、それは残念ながら文明人がそのまま取り入れても、難しいでしょう。

なぜなら、風土、気候、気温、遺伝的特性、運動量、品質の違い、農薬曝露、重金属曝露など、あらゆる点で異なるからです。

要は、栄養学も民族調査も文化人類学もあらゆるものを織り交ぜて考察するのが、この文明での応用には欠かせないと私は思っています。

 

栄養学は栄養学にすぎない

 

この栄養学の通説を大きく覆してしまう、

各地の人類の多様性を知ることは、とても重要な知見だと思っています。

 

写真は狩猟採集民ハッサベ族の女性と子どもたち。

もっぱら採集ばかりしています。

 

吉冨信長さんの勉強会  2017年03月25日+26日

発酵料理研究家 井口和泉&久保ゆりか の 発酵調理教室

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ライター:吉冨信長(食と健康に関する情報をFacebook等で日々発信)

編集  :小酒句未果 & あかざえり

 

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