腸と菌活 > 発酵食品は手作りが効く!自分に合った菌を腸内で育てる☆生きた乳酸菌が腸に届く!?

2017年03月07日 更新

発酵食品は手作りが効く!自分に合った菌を腸内で育てる☆生きた乳酸菌が腸に届く!?

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最近では、「生きた菌がそのまま腸に届く」
とうたったヨーグルト製品を
店頭でよくみるようになりました。

しかし、実際に唾液や胃酸をはじめ消化器官にはさまざまな殺菌工程がありますので、生きた菌がどこまで本当に腸に届いているのか不明です。
さらに、乳酸菌の性質上、胃酸に弱いものが多いのです。

とはいえ、このヨーグルトに使われている乳酸菌は比較的胃酸に強いものを選抜された種を使用していますので、仮にこれらの菌が腸に届いたとしましょう。

ところが、腸では約100兆個の腸内フローラ(腸内細菌叢)が待ち構えています。

乳酸菌は通常は腸には定着しない!

私たちのカラダにとって、このヨーグルトに含まれている乳酸菌はとても有益なものではありますが、約100兆個の腸内フローラにとっては新顔であり、通常は追い出され(またはその菌体成分は食べられ)腸には定着しません。

ほぼ毎日3度の食事で何年も摂取し続ければ定着する可能性はありますが、基本は生きたまま腸に届けられても定着するかどうかは疑問です。
また、どんなに有益な善玉菌でも、その種類によって人に合う・合わないがあり、決して善玉菌だからといって新しい菌を投入したところで腸に効果があるとは言えないのです。

こうした背景があるため、最近の知見では、新たに善玉菌(プロバイオティクス)を投入するのではなく、「その人の腸にいる乳酸菌を増殖させていこう」という流れが強くなっています。

そこで推奨される方法が2つあります


1
つ目は

単に新たな乳酸菌を投入するのではなく、自分の腸に定着した乳酸菌を増やすために、そのエサとなる乳酸菌生産物質や菌体成分を投入していく方法です。

これらは生きている必要はなくむしろ死菌の菌体成分や生産物質に効果があります(死菌であれば菌体数が多く含有できるため)。これはバイオジェニックスと呼ばれています。また、自分が保持している乳酸菌種の増殖以外にも、TLRとよばれる自然免疫のセンサーを刺激するため、免疫力の向上にも役立ちます。

2つ目は

自分が(または家族が)手作りした発酵食品を習慣的に摂取することです。
自分の腸と相性がいい菌は、その環境や自分のカラダに定着している菌です。

いわば地産地消ならぬ地菌地消です。

例えばメーカーが作った味噌でももちろん悪くはないのですが、製造場所に住み着いた菌が多く入っています。自分の腸がその菌と相性がよければ全く問題ありませんが、やはり自分の環境にいる常在菌を利用するに越したことはありません。さらに、じっくり発酵させた味噌には多くの乳酸菌の生産物質や菌体成分が豊富に含まれています。

発酵食品はいまや買うものとなってしまいましたが(もちろんこれはこれで良いと思いますが)、食べる本人たちが手塩にかけて作ったものを摂取することが、自然な流れの中で自分に合った菌(やその生産物質)を腸に届けることができるでしょう。

ぬか床なども同じです。

できるだけ自分たちの手作りや
手で混ぜたものを食べたいものです。

 

吉冨信長さんの勉強会  2017年03月25日+26日

発酵料理研究家 井口和泉&久保ゆりか の 発酵調理教室

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 ライター:吉冨信長(食と健康に関する情報をFacebook等で日々発信)

編集  :小酒句未果 

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