うつくしき 自然とつながる暮らし方

秋のお彼岸を告げるように咲く「彼岸花」を植えられた理由。植物の薬効を生かして・・・ 

投稿日:2018.09.23rd

秋のお彼岸を告げるように咲く「彼岸花」

 

いよいよ彼岸花も開花してきました。

彼岸花は秋めいてくると2〜3日で一挙に育って気づいたら花を開きます。

そして、開花後、見事にお彼岸を迎えます。

 

先祖たちが植えた「彼岸花」

 

ご存じのように、彼岸花の花・茎・球根には毒素があるため、昔から近づいてはいけないと言い伝えられてきました。しかし、これらは決して自生したものだけではなく、多くが私たちの先祖が意図的に植えたものです。なぜ、わざわざ植えたのか?

 

稲刈りのあぜ道を守るために植えられた「彼岸花」

 

彼岸花は墓地の周辺だけでなく、田んぼのあぜ道でもよく見つけますね。つまり、彼岸花は決して観賞用のためにだけ植えられたわけではありません。

一つの理由は、もう直ぐ稲刈りの時期ですが、この田んぼのあぜ道をネズミやモグラが崩してしまうことが昔から多かったため、彼岸花の有毒性を利用し、あぜ道を守るために植えていました。

 

遺体を守るために植えられた「彼岸花」

 

また、墓地に植えたのも、やはり彼岸花の有毒性や異臭を利用して、遺体をネズミなどから守るためだったようです。

そして、わずかながらも、彼岸花の球根には他の雑草の生育を抑えるアレロパシー作用がありますので、雑草を抑制するためもあったと言われています。

 

毒抜きして飢餓時の食料や薬用としての「彼岸花」

 

さらに、意外かもしれませんが、もう一つの理由は、人間の食用として利用されていたことです。この時期は食糧に乏しく、昔の人は常に飢餓と隣り合わせの生活を余儀なくしていました。たとえ毒素のある植物でも、人間の知恵により毒抜きやあく抜きを行い、デンプン質を中心に何でも食べていたのです。

その一つが彼岸花の球根です。彼岸花の球根にはリコリンと呼ばれるアルカロイド毒があります。しかし、球根をすり潰して何度か水にさらすと、溶解され無毒化します。この無毒化されたデンプンは飢饉の中では貴重な食料でした。また、飢饉以外では、薬用としても利用されることもあったそうです。

 

※現代では、彼岸花は観賞用のみに扱ってください。毒性が強く危険ですので、決して触れたり、食用にはもちろんしないでください。

お墓参りや田んぼのあぜ道で彼岸花を見ると、ドクバナと言って避ける人もいますが、私はなんとなく心和みます。

 

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文章 :吉冨信長(食と健康に関する情報をFacebook等で日々発信中)

編集 :akaza eri  / kosake kumika

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