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ストレスに最も影響するがんは「乳がん」_仕事より私生活のストレスが影響

投稿日:2017.06.30th
ストレスとがんの相関を調査した報告は多数あり、その中でも、ストレスと最も関連の強いがんは「乳がん」であることが知られています。

 

フィンランド ヘルシンキ大学
による前向きコホート研究では

女性10,808人の19821996年の14年間の追跡調査で、私生活でのストレスと乳がんのリスクの関係を調べたところ、生活ストレスが乳がんリスクの増加と有意に関連していたことが示されました(Am J Epidemiol. 2003 Mar 1;157(5):415-23)

 

フィンランド
クオピオ大学病院での
前向き症例対照研究では

乳がん患者グループが、(良性の)乳疾患患者グループや比較的健康な患者グループよりも、調査前の10年間に重度の生活ストレスを抱えていたことが有意に示されました(Anticancer Res. 2005 Jan-Feb;25(1B):531-6)

 

スウェーデン ヨーテボリ大学
による24年間前向きコホート
研究では

38-60歳の女性1,462人を追跡したところ、最初の検査より前5年間の重度な生活ストレス経験を報告した女性グループは、それ以外の女性グループよりも2倍の乳がん発症率を示しました( Eur J Cancer Prev 2003; 12: 37781.)。ちなみに、他の交絡因子は乳がんとは無関係だったことも報告しています。

 

私生活ストレスが影響

 

こうした乳がんとストレスの相関を調べた疫学調査や前向きコホート研究は多数ありますが、興味深いことに、仕事ストレスとの関連はないという結果が多数であり、どちらかというと私生活ストレスとの関連の方が強いという結果の方が多いです。

 

私生活ストレスによるがん発症効果が特異的に「乳房」に対して起こることが示唆されており、さらに、すべてのタイプのがん種類において精査しても、乳がんがストレスと最も強い関連を示しています(J Natl Cancer Inst. 2009;101:1489-1500 , Int J Cancer. 2009;124:1416-1421)。 ストレスについては卵巣がんも指摘されています。

 

こうした乳がんとストレスの関係の裏付けには、抗ストレスホルモンである「コルチゾール」が大きく関わっているとされています。

コルチゾールは、乳腺の発達や機能において、シグナル伝達を介して乳房組織を刺激する作用があります。長期のストレス下で、継続的なコルチゾール分泌があると、乳腺細胞のシグナル伝達経路に直接影響を及し、エストロゲン生成やその活性を促進させ、乳房の腫瘍を形成してしまうのです。 過剰なエストロゲンは乳がん発症の原因の一つです。

 

エストロゲンを生成するには、アロマターゼという酵素が必要になってきますが、コルチゾールは生体内のアンドロゲンというホルモンをエストロゲンに変換するアロマターゼを活性化する誘導物質なのです。

 

さらに、最近の研究では、長期的なストレス下で過剰に分泌されるコルチゾールにより、BRCA1という乳がんや卵巣がんを抑制する遺伝子の発現を低下させてしまうことが判明しています。

 

以上のように、(乳がんのリスクファクターはいろいろありますが、)私生活でのストレスが乳がん発症に関わっていることも近年指摘されているため、こうしたストレスの回避も一つのカギとなってくるでしょう。

 

定期的なストレス発散も大切ですが、それは一時的な解決にすぎず、できれば根本的な解決をしていくことが賢明だといえます。

 

おうちでは

ストレスのない心地よい環境つくりを

整えていきたいですね。

 

 

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ライター:吉冨信長(食と健康に関する情報をFacebook等で日々発信)

編集:小酒句未果 

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穏やかに やさしく 過ごせますように

2017年7月26日(水)
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